昼食に回転すし。

渋谷で撮影の後、新宿エプサイトへ「エプソンRD-1」の修理に行った。が、エプサイトではRD-1の修理はうけつけてもらえなかった。修理が本当に必要な場合は、長野県の松本へ自分で送らなければならないそうだ。

エプサイトではなにも分からないので、RD-1のインフォメーションセンターに電話。「Gロッコールを使って撮影したら書き込みができなかった」と伝えたら「マウント径がわずかでも大きいと不具合が出るという症例はあるが、それがGロッコールであるかどうかは分からない。他のもので使えると言うことであれば、故障とはいいづらい」との答え。暗に「今現在使えているならいいじゃない」とも聞こえる。

確かにこのまま故障だと言い張っても症状がでないことには向こうも修理のしようがない。やるならオーバーホールということで出すしかないか。

エプサイトでは梅佳代写真展「男子」をやっていた。コニカミノルタでの「木村伊兵衛賞受賞作品展」は見れなかったのでラッキー。

梅佳代の撮る男の子は白目をむいて、鼻の穴にお菓子を詰めている。子供達が面白いことをやっているというより、梅佳代が面白くて子供が乗ってきているのが分かる。トーンとかテーマとか、そんなことより目の前の出来事が面白いから撮っている。目線は完全に子供だ。

アラーキーのデビュー作「さっちん」も梅佳代と同じに見えるがアラーキーは子供と一緒に遊んでいながらどこかに冷静さを感じる。梅佳代にはそれがない。

先月買った写真集の中で面白かったのは梅佳代の「うめめ」と瀧本幹也の「sightseeing」だった。瀧本幹也は20歳代でありながら今一番活躍しているコマーシャルフォトグラファーだ。テクニックは並外れたものを持っている。しかし彼の目線にもまた子供を感じる。

「うめめ」は35ミリの全自動一眼レフEOS5を使い、その辺の子供やおじさんを撮り、新宿ビックカメラでプリントしている。「sightseeing」はリンホフテヒニカで世界中の観光地を撮ったもの。カラーのプリントはすべて自分でおこなっている。

「うめめ」と「sightseeing」は両極にありそうで、実は同じ目線を感じる。

そして梅佳代木村伊兵衛賞を同時受賞した本城直季「small planet」もやはり子供の目線なのだ。