鍋の季節になっていた。〆はうどん。

来年2006年度の「日本カメラ」の月例フォトコンテスト、カラープリントの部の審査員を務めることになった。

話しをもらったときには、驚きと戸惑いを感じたが写真を職業にしているもにとっては面白い経験だと引き受けることにした。

編集長の誘い文句が「森山さんも、高梨さんも、奈良原さんもやっているんですよ」

これにはさすがにグッときた。「そうかあ、森山さんもかあ」

日本カメラのカラースライドの部は中里和人さんが、アサヒカメラのモノクロプリントの部は小林紀晴さんが務める。知っている人がいるのは心強い。

毎月千数百枚の写真と格闘し、文章をつけるのは考えるだけで大変そうだ。今月中旬から審査が始めることになっている。

以下は日本カメラに掲載した抱負です。

旅の言葉に「来たバスに乗れ」というのがあります。僕のとても好きな言葉です。2006年の月例コンテスト審査員の依頼をうけたときに、その責任の重さにためらいを感じました。しかし、これもまた目の前に止まったバスだと考え引き受けることにしました。僕のカラープリント歴は今年で15年、枚数で言えば「万単位」のプリントをしてきたことになります。近年はデジタル出力にも力をいれています。カラープリントの部は、他のカテゴリーに比べ、一番幅広い表現ができる部門だと思います。従来のフィルムからのアナログプリント、スキャナーで読み込んでのインクジェットプリント、デジタルカメラからの出力と、多用な方法が考えられます。アナログプリントだけではなく、デジタルでの出力も視野にいれ、多くの作品が応募されることを期待しています。