朝起きたら雪が降ってた。

写真雑誌「CAPA」の新年会に顔を出してみた。大きなホールを使っての盛大なものだった。知り合いはほとんどいないので、とにかく腹がいっぱいになるまで食べた。

本来ならこいう場所で新しい出会いなんかが生まれたりするわけだが、勝手が分からずとりあえず飲む。

おなかがいっぱいになってあたりを見渡すと、雑誌で見たことのある顔がたくさんいた。鉄道、動物、スポーツなど各ジャンルの第一人者や、記事でよく読んでいるカメラレンズテストの記事を書いているメカライターの人達だ。

近頃60歳くらいの写真家ばかりと知り合って同年代や下の世代の人達とは交流がなかったのだが、今回はたくさんの人を紹介してもらうことができた。

その人達と話をしているとアグレッシブな活動を皆していてたじろいでしまった。4日後にモンゴルから中国国境沿いを取材するとか1週間後にアラスカだとか、誰それは1ヶ月どこそこに行っていて、など話を聞いているだけで眩暈がする。

渡部さんの今年のご予定は、と聞かれても「いや。今年はじっとしてます」としか答えられない。

これが10年前だったら周りの行動に焦っただろうなあ。40歳も後半にさしかかると周りの活躍を見ても「まあ、ボチボチと」などと思ってしまう。

とはいえいい刺激になった。珍しく2次会まで参加して楽しんできた。

翌日は日本カメラの審査。毎回昼食が楽しみだ。編集部がある人形町界隈のおいしいお店を巡って食べる。今月は親子丼発祥の店「玉ひで」で食べた。30分表で並んで中に入り、それから10分待って出てきた。

最初はほとんど卵かけご飯の感じだが、段々ご飯の熱で固まってくる。お値段は800円と意外と安い。

田舎ものとしては、最後まで食べきると味が濃く感じる。でもおいしいことには間違いない。

食後はお隣の喫茶店「快生軒」でちょっと酸味のあるコーヒーを飲む。気分がよくなったところで審査を始めるのだ。