インゲン、胡瓜、とうもろこし

四谷三丁目のギャラリールーニィではWEBで知り合った人達の写真展をやっていた。グループ展として質が高い。でも一番面白かったのはモニターを使ったスライドショーだった。このへんがWEB世代の特徴なのかと勝手に思う。

ルーニィで簡単キットのサイアノプリントをやらせてもらった。サイアノプリントというとなじみがないかもしれないが、昔建築で図面用に使っていた「青写真」のことだ。いまでもことわざ的に計画を立てることを「青写真を描く」と言ったりする。

実はサイアノプリントが鉄の化学反応でできていると初めて知った。酸化還元がおきる物質なら銀じゃなくても鉄でもフィルムに使えるんじゃないの、と思っていたらもうとっくに実用になっていたのだ。

ただし、紫外線にしか反応しない。引き伸ばしはできないので密着焼きだけ。要は日光写真ということだ。印画紙の上に葉っぱを置いて15分日向に置いていたらきれいなフォトグラムができあがった。

ルーニィからロータスルートへ。福山えみ写真展「しずまないうちに」タイトルに引かれて見に行くことにした。

モノクロの丁寧な仕上げで、プリントをする人なら分かり合える、共通の言語を感じさせるものだった。

ロータスルートができたことであの辺りに行く楽しみが増えた。

そのまま外苑前DAZZLEへ遠藤晶写真展を見に行く。今まで海外を撮ったシリーズしか見ていなかったのだが、今回は東京近郊のものだった。

何だか撮っているリズムが分かるような展示で、作者が撮影中に思っていることまで出ているようだ。

何周かしてたっぷり楽しんで帰る。

昨日は日帰りで米沢に帰る。1泊くらいするつもりでいたのだが、ある程度写真が撮れたので、早くプリントしたくなって帰ってきた。

米沢は、もう朝晩は冷え込むと言っていた。ダラダラと続く東京の夏とは違い、季節の移り変わりがはっきりしているのが米沢だ。