大きなプリント

朝=トマトリゾット/夜=西新宿で中華

昨年、松本市を撮影したシリーズ「da.da」を10月11日からのルデコで展示しようと思っている。106x160センチの大型プリントを10枚。そんなに大きいとどうやってデータを作っていいのかわからないので、レタッチャーの塚本さんに仕事としてお願いした。ヒューレッドパッカード(HP)の大型プリンターを使ったのだが、全てのプリントがわずか4時間で終了してしまった。最低でも2日はかかると思っていた。なのに全く問題なく一発OK。さすがプロ。ひとりでやっていたら何日かかっていたことか。展示は8枚がハッセルブラッドX1D2で撮ったもので、2枚はシグマのfpL。実はfp Lの方がX1D2より画素数が多い。ハッセルの結果がよかったのは当然なのだが、fpLがかなり健闘していて驚いた。使っている65mmF2のレンズのせいかもしれない。実物のプリントみたら驚くはず。10枚中7枚は17歳のポートレートだが、ハッセルで撮ったものの中には、あの炎の写真もある。これも驚くはず。なので是非見に来てください。


<2021年9月20日の日記から>

生配信はラジオっぽい。週末の夜に美術史のオンライン講座をやっている。今回で4期目だ。一度資料を作っておけば、後はそれを使って話すだけ、なんて思っていたが実際は毎回毎回手直しを続けることになってしまった。日曜日の回を配信後、同じ内容をその週の土曜日に再配信するのだが、ここで結構な手直しが入る。そして初回配信の回も、だいたい4時間くらいかけて資料を直している。やればやるほど直す部分が多くなってきているのだ。昨夜は「革命の時代」の初回配信だった。資料は作り込んだつもりだったが、まだ直すべきところが見えてしまう。対面の時にはなかったオンラインのプレッシャーのようなものが確かにある。大丈夫かな? みんな聞いてくれてるかな? ちゃんと伝わってるかな? ラジオのパーソナリティも同じ気持ちなのかも。

 

<2003年9月20日の日記から>

昨日は建築の撮影。インテリアの撮影だったが晴れていて光の回りがよくて助かる。最近の建築物は、一般住宅でもたっぷりと光が入り込む設計になっている。シノゴにスーパーアンギュロン65ミリ。今日は俳優のポートレート。室内で撮りたくなかったのでガード下に場所を移動する。グリップ式のストロボに小型のソフトライトボックスをつけてアクセントライトに使う。デジタルカメラのD60には15ミリ魚眼レンズをつける。35ミリフルサイズだと歪曲が強くてもてあましてしまう魚眼レンズだが、1.6倍の焦点距離になるデジカメだとちょうどよくトリミングされて具合がいい。近頃はデジカメの出番が多い。ただしデータで納品はしないで必ずプリントして渡す。データは渡さない。今のところこの方が上がりが確実のようだ。オリンパスのP400が大活躍している。フォトショップの使い方も早くなった。デジカメで撮ったほうが向いていると判断したら迷わず使うことにしている。光の条件が悪ければ悪いほど、デジカメは威力を発揮する。光の条件が揃っていたらまだフィルムに分があるようだ。今週はワークショップ第1期と2期との間のお休みの日だったが、1期の人を対象に暗室を開放した。午前中からはじめて、途中仕事で僕は暗室を離れたがそのまま使ってもらった。その後皆で喫茶店へ。知らなかった受講生の仕事内容を聞いて驚く。「ヘー」の連発だった。