「H +」スタート

朝=蕎麦/夜=鶏胸肉とジャガイモのソテー、玄米トマトリゾット

2年ぶりに対面式の、つまり通常のワークショップを再開する日がやって来た。朝からあちこち掃除。2020年3月、「H」の7期を始める直前にコロナの感染が広がって、ずっと続けていたワークショップを中止せざるを得なくなり、そこからは一切やっていなかった。

ワークショップ「H」改め、「H+」。土曜日の参加者は5名。初回は各自、持ってきてもらった写真をみんなで見ていきながら、お互いのパーソナリティを確認していく。オンラインだと常に講師と参加者という一対一の関係性でしかなくて、横(参加者)同士の話がしづらい。対面の面白さは横の関係性にあると思っている。13時からスタートして2時間半がすぎたところで一旦終了。その後はお茶を飲みながら雑談となった。あれやこれや話が続いて気がついたら17時になっていた。久しぶりに忘れていた感覚を取り戻した感じがした。日曜日も5名がやって来る。

 

<2018年6月5日の日記から>

右手がまったく動かず、左手で文字を打っているしまつ。3日たって痛みが収まると思いきや、夜中に激痛で目がさめるありさま。鎮痛剤が手放せない。こんなに体が痛むのはひさしぶり。数年に一度は怪我をしているな。当然ながら思いがけずだ。というかあとで思うと仕組まれているんじゃないかと疑ってしまうくらい「なるべくしてなる」。これは勝手な思い込みだが、僕の場合怪我をしたあとにいい方向に局面が変わる。怪我が大きいと変化 も大きい気がする。今回これだけ痛いんだから、相当いいことがまってるわけだ(笑)。努めて楽観的に。でも本当にそうなのだ。

この頃「直感」ということを考えている。理解を積み重ねて判断するんじゃなくて、理解の前の判断。一目見て「これはいい」って思うのは直感が働いているということだ。直感というと根拠レスというネガティブな意味合いを含んでいる場合もあるが、今の時代にはとても重要だと思う。理解してから判断では遅い場合が多いから、パッと決める。近頃写真を見ても「これはいい」と直感で判断できるようになった。背景やテキストを見なくてもいい。この直感が養われた理由のひとつに、プリントを買い続けたことが大きいように思える。生活になんのメリットもないプリントを「これはいい」と決断して買うのは、美意識を高めてくれる訓練になるんじゃないか。お金がたくさんあるから買えるかというと、そういうものでもない。決断できなければ買えない。

お金が少なくとも買えるものはある。損得を超えた行為でものを買う経験だ。だから「これは数年後に価値が上がるか」という損得勘定を基準に買おうとすると買えなくなる。「これは自分にとっていいものだ」という自信がないと買えない。でも体が痛いと直感力も弱まるのがよくわかる。体で感じるわけだから。まずはニュートラルの状態に戻さないと。