段ボールとマジック片手に

朝=玄米フィットチーネのカルボナーラ/夜=玄米のドライカレー、アスパラとズッキーニのソテー、スープ

昨日送られてきた雑誌『IMA』をずっと眺めている。柴田敏雄と鈴木理策の対談が面白くて、気になるところを段ボールにマジックで書きつけていった。最近気になるものは、そうやって手で書くことにしている。誰かと話をしている時も、段ボールとマジック片手に聞いている。

柴田敏雄と鈴木理策が話しているのはセザンヌのこと。二人とも始まりは絵画なので共通点が多い。僕が積極的に絵を見るようになったのは10年前くらいから。長い間写真と絵画は違うものだと思っていた。写真は写真だと。でも考えてみればその出発点から絵画の影響は受け続けているわけだし。見るようになって楽しみが増えた。妻や娘と美術館に行くことも多い。共通の話題にもなっている。妻に美術史講座の配信を手伝ってもらっているので、妻も美術にかなり詳しくなってきた。さあ、季節も良くなったしゲルハルト・リヒターも来るし、見たいものが5月に揃っている。

 

<2005年4月25日の日記から>

ここ2年、米沢以外はどこへも行っていない。そこへ突然モンゴル行きが浮上してきた。ワークショップの参加者で、モンゴルの研究をしている人がいる。彼がモンゴルへ行っている間に押しかけようと思っているのだ。去年「ラクダの涙」というモンゴル映画を見た。今年のアカデミー賞にもノミネートされているドキュメンタリーだ。馬頭琴を奏でると子育てを拒否していたラクダが涙を流し母性を取り戻すというストーリーだ。ゲルでの生活や習慣が描かれていてとっても興味深い。僕のモンゴルへの認識はその映画だけ。後は椎名誠の紀行文くらいなものだ。今回行かなければおそらく一生モンゴルへ行くことなどないだろう。「行ける時に行け」が旅の鉄則だ。今放映中の木村拓也「富士通FMV本屋編」のCMに僕の写真が使われていて、昨日テレビを見ていたら突然出てきたのでびっくりした。