朝=炊き込みご飯の出汁茶漬け/夜=キャベツとりんごのサラダ、ニラ冷奴、鹿挽肉のボロネーゼ/デザート=たい焼き
事務所の本棚がついに写真集でパンパンになってしまった。昨年本棚を整理して、大きな衣装ケースと段ボールふたつ分を外に出したのだが、もう限界。本を横にして本棚の隙間に突っ込むようになると赤信号。意を決して本棚の整理。ついでに本棚の場所も変えることにした。本を全て取り出してから本棚を移動。そこから本を入れ直す。2B Channnelで写真集紹介を始めてから気になる本はすぐに買うようになってしまって、あっという間に本が積み上がる。整理していたら、今までいくら探しても見つからなかった本が出てきたのは収穫だった。それでもショアの『 Uncommon Place』だけは見つからない。2Bの引っ越しの時に持っていた写真集の3割を、ワークショップの人たちにあげてしまったので、もしかしたら紛れて譲ってしまったかもしれないな。30歳の頃から写真集を買い始めているから、今までに1000冊くらいは買っている。その中でずっと本棚に残り続けるものが自分にとっての大事な写真集になる。最後の最後まで残る本はなんだろう。本棚の場所を変えたことで、部屋の雰囲気が変わってスッキリした。来週はペンキを塗ろうと思っている。
<2003年4月23日の日記から>
江古田大勝軒のラーメン、11時開店と同時に並ぶ。去年の暮れにサイトのコラムを通じてアシスタントの募集をしたところ、数人の応募があってめでたくTにやってもらうことになった。しかしその後、サイトのコラムをまるっきり更新していないので(この日記にかわったせいだ)、今年に入ってからも数人からアシスタント希望のメールをいただいた。「残念ながら…」という返信だけでは、なにか申し訳ない気がしてしまう。少なくとも僕の写真が気になって応募してきているのだろうし、メールの文面からはどれも必死さが伝わってくる。それで、つたないまでも今後カメラマンとしてやっていくための参考になればと、応募してくれた人と会うようにしている。応募してくる人は、今撮っている写真がどうなのか客観的な話を聞いてみたいと思っている場合が多いので、これまで撮ってきた写真を見せてもらい、僕が思ったことを話すスタイルをとっている。それと実際に仕事としてやっていくためのノウハウ。こればかりは経験してみないと分からないことだから、聞いているほうも真剣になるようだ。写真を見ることが好きな僕にしてみれば、事務所にいながらにして写真を持ってきてもらえるのだから、これほど面白いことはない。こんなことを思いついたのも、飯沢耕太郎の「写真評論家」という本を読んだせいかもしれない。僕は評論家になるつもりもなければ、なれるとも思わないが、本を読んで飯沢さんの写真好きに触発されてしまった。作者を前に写真を見せてもらうということは、エネルギーをたくさん使うが、その分、得るものも大きいし記憶にも残る。写真集や写真展を見るのとは、こちらの緊張感も違う。見せるほうの心境がどんなものかも容易に想像できる。なにせ僕は、毎度見せるほうの立場なのだから。