上手く話せない日もある

朝=肉豆腐、納豆、根菜の味噌汁、白米、漬物/夜=りんごとセロリのサラダ、カボチャとズッキーニと蓮根のソテー、粗食とカレー

朝、都写美で買ったトイカメラで動画を撮ってみた。ピンホールっぽさはないが、味がある映りをする。データをパソコンに落として、編集ソフトで8ミリっぽくしてみたらいい感じだ。シネマティックじゃないけど、フィルムティック。このカメラに液晶は付いていない。だから構図は目測というか適当なのだが、メリットとしてモニター画面がない分、消費電力が少なくて済むから電池の持ちがいい。説明書には3日くらいたったら充電してくださいとある。しかも充電時間は30分。一日くらいなら電池の残量を気にしなくていい。これは画期的。

水曜日は2B Channnelライブの日。午後の遅い時間に撮影仕事があったので、帰ってからすぐに配信準備。うまく話せる日もあれば、まとまりないなぁと思う日もある。でも、うまく話せた回の視聴回数が伸びるかというと、そんなことはない。うまくいかなかったと思う回の方が視聴回数が多かったりすることが多い。どこか引っ掛かりがあるくらいが、ちょうどいいみたいだけど、難しいことに、やっているうちに上手くなってしまう。そうすると聞いてもらえなくなる気がする。

プリントを買うときにも、上手くプリントできているから欲しくなる訳じゃなくて、どこか自分だけの引っ掛かりみたいなものがないと購入までには進まない。買うという決断をさせるのは巧さではないことは確かだ。今回のライブはというと、準備の割には上手く話せなかった。是非その辺のところを確かめてみてください(笑)

 

<2009年4月14日の日記から>

やるべきことが一段落したので、かねてから気になっていた映画「ゼラチンシルバーLOVE」を見にいくことにした。「都写美でやってますよ」ということだったのでとりあえず恵比寿へ。時間調整は「やなぎみわ」を見ればいいやと思っていた。ところが肝心の映画は4月10日で終了していた。他の上映館を調べたが、東京ではすでに見られるところはなかった。ガックリ。後はDVDかあ。気を取り直して「やなぎみわ・グランドマザー」を見る。スケールが違う。テキストがストリーを作り出して見る者を誘う。撮影テクニック、プリントフィニッシュ、テキスト、全てにおいて完璧。これは誰が見ても面白いわ。会場で評論家の竹内万里子さんに会った。アメリカでの研究を終えて帰国したばかりだそうだ。なんだか以前と雰囲気が変わた気がする。3階で展示していた、日本に写真が伝わってきた創世記の写真が面白かった。鶏卵紙にプリントされた明治天皇の写真(御真影)はすごい。美しい。これが写真が発明されて間もない頃のものとは思えない。以前ワークショップの受講者が「曽祖父の写真なんです」とガラス湿板の写真を見せてくれた。手札サイズの写真は桐の箱に入っていて箱書きには「明治13年」とある。幕末に坂本竜馬が写真に写ってからわずかの年数だ。信州の庄屋の息子で東京の慶応大学に進学するときのものだと言う。当時、写真は相当貴重だったことだろう。それを裏付けるのが入れ物の箱に書いてあった。

「俗人見ルベカラズ」