ぶっ通しで12時間労働

朝 あんかけ肉うどん、ひじきご飯のおにぎり

夜 天丼、卵ととろろ芋のお汁

丸一日かけて手直しした動画をチェックしてみたら「あれ? 修正する前の動画の方がいい」。Youtubeって「全て文字起こしをする」というのがなんとなくの定番になっていて、今回は気合を入れて字幕並みにテキストを入れてみた。でも見直したら、話している二人ではなく、字幕ばかりに目がいってしまうことに気がついた。なるほど情報量のコントロールができていなかったということだ。動画編集は 2年経ってもいまだに難しい。多分ずっと難しいんだろうな。なんでこんなに一生懸命やっているのか自分でもよくわからない。仕事かと言われれば、 2月は収益化オフにしてみる実験をしているので仕事とも呼べないし。でもYoutubeというメディアはフリーランスとしては魅力的だ。

夜の8時から「写真史」のオンライン講座最終回。13回の「美術史」の後に6回の「写真史」だから、19週間も続くロングランの講座だ。リアルのワークショップなら講座が終わった後に参加者みんなでご飯を食べにいくところなのだが。今夜は妻が買ってきたイチゴのショートケーキでひとり打ち上げ。

 

<2008年 2月21日の日記から>

お祝いは麻布で腹いっぱいの餃子

2日続けて誕生日のお祝い。娘が14歳、アルルに一緒に行ったMさんが還暦。どういうわけか、僕がよく子煩悩な人だと勘違いされるが全然そんなことはない。子供の頃は連れて歩くのが面倒で、日曜日に行く場所は決まって近所の公園だけ。そのときに撮っていたのが東京のモノクロシリーズだ。自転車に乗せてグルグル近所を回って撮っていた。娘を連れているとカメラを持っていても不審者に思われないのがありがたい。保育園の送り迎えはよく行っていた。やっぱりカメラをぶら下げて。父親が出入りするのは珍しいのだが、その中でいつも一緒になる齋藤さんという寡黙なお父さんがいた。さえない父親がふたり、用具入れの前で並んで帰り支度をしていたのを覚えている。挨拶はするけれど物静かで何をしている人か分からなかった。東大を出ているらしいと妻から聞いて驚いた。妻と娘は齋藤さんの家に遊びに行ったことがあって「学者さんみたい」と言っていた。数年後「齋藤君のお父さんが本を出した」というので本屋に行ってみた。タイトルは『声に出して読みたい日本語』。そう、寡黙な父親の名前は齋藤孝さんだったのだ。その後の活躍を見るにつけ、その変貌振りに驚いた。齋藤さん僕のこと覚えているだろうか?