ロマン主義と鳥原学

朝 大豆シリアルヨーグルト

昼 玄米のキーマカレー

夜 厚揚げでチャプチェもどき、キノコうどん、ゆで卵

先日TIP主催のフォトマーケットに出店した時に『womb』という女性数名で作っている写真の同人誌を購入した。特別号ということで内容が濃い。その中で写真評論家の鳥原学さんが「ロマン主義の終わりに」という文を寄せていて、これがとても面白かった。ちょうど自分の中で近代が気になっていたのでこの話はドンピシャだった。なので、すぐに鳥原さんに連絡して2BChannelで話を聞かせてもらうことにした。こういう時、小さいながらもメディアを持つことのメリットを感じる。そういうわけで、本日、鳥原さんに来ていただいたのだが、じっくり話をするのはなんと10年ぶりだ。その時は海外の写真の動向を聞いのだが、「アメリカ文化史」という分厚い本を勧められた。その中でアメリカ政府は表向き、アートに介入せず無税にすることでバックアップする政策をとっていることがわかった。この本を読んだことがきっかけで、経済とアートの結びつきを考えるようになり、美術史と並行して経済史を勉強するようになった。

今回のインタビューは90分を超え、その後も食事をしながら計3時間に及んだ。終了後すぐに仮編集。これはかなり貴重な話が聞けた。日本の写真文化がどのように現代写真に繋がっていくのかを断片ながら知ることができる。脱線しながら実は大事な話に繋がっていくあたりさすが写真評論家。

今週中に頑張って編集し、来週にはアップしたい。乞うご期待。

<2018年11月19日の日記から>

芋煮会とtiktok

日曜日は9月のルデコの 打ち上げだった。週末のお店は2時間制のところが多いので、自宅でやることにした。料理は米沢の芋煮会。里芋と牛肉とコンニャクとネギ。そこへキノコを入れた。ガレージに机と椅子を出し、七輪で焼いたものもたべる。ほら、焼くのは得意だから。若い人も多いので、最近の話題をいろいろ教えてもらう。その中で「Tik Tok」という動画SNSの話が出た。そんなの知らないと思っていたら、その場にいたほぼ全員が知っていた。Facebookはグループの連絡用には便利だが、人の投稿はあまり見ていないし、自分で投稿するのも年に数回。Twitterは2011年の震災のときに見るのをやめてしまった。インスタも気になって始めたものの、何が面白いのかピンとこないでいる。やってみてわかったのだが、僕のネットへの関わりかたはテキストベースで写真ではないようだ。写真を上げるとなると、テキストより構えてしまう。面白いと思う写真をネットで探すよりも写真集を探してしまう。

ところが「Tik Tok」は面白い。ほぼほぼ高校生のアップした動画なのだが、スキルなし、経験なしで作る動画のほうがプロのものより面白い。15秒という制約があるからメッセージなんて伝えられないし、そんなものはうっとうしい。意味なし落ちなし、でもリズムがある。中毒性のある媒体だ。打ち上げに来ていた中にはテレビや映画に出ているプロの俳優もいた。これまでのプロと呼ばれていた人たち、俳優だけではなくカメラマンも含めて媒体に依存している場合が多い。既存媒体が崩壊したときにプロはプロでいられるのか。「Tik Tok」を見てそんなことを考えた。