朝 バインミーもどき
夜 麻婆豆腐、野菜炒めラーメン、玄米
夜ご飯は徹底的に茶色くて、ビールによく合う。
美術史の無料プレ講座の申し込みが多くて嬉しい。前回の資料を見直して追加していったらパワポが100枚以上になってしまい、これだと講義が間違いなく90分はかかってしまうので、バランスを見ながら整理する。
<ある大学講師の投稿から抜粋>
改めて思ったのは、渡部さとる の「美術史講座」を受講していてよかったな、ということ。あまり一般的に解説されていない「戦後のアートの動き」をより知ることができて、自分の知識に厚みが増した感じ。とは言え、カンペなしでは説明できないけど、頭の中では「なんとなく理解できる」レベルにはなった。
この「なんとなくのレベル」は、案外重要で、色々なところで役に立つ。
おかげで、本を読んでいても(哲学書が読めるようになった!)、ニュースを見ていても、映画を見ていても、「この時代って、こういう背景だもんな」とか「この時代だからこういうのが生まれたのか!」とか、そういう面白さが芽生えてくる。
これは、一般の人の教養としても、身につけておいた方がいい!と今なら断言できます。
実はこれは、元アシスタントのSさんが前回受けてくれて、SNSに投稿してくれたもの。「師匠びいき」もあるとは思うけど、こんな風に言ってもらえるのは、とても嬉しい。
<2010年8月20日の日記から>
スイカの夏
スーパーで特売750円の大玉スイカを買ってきた。小玉スイカはスイカじゃない気がするし、カットで売っているのは論外だ。スイカは大玉に限る。
一晩冷やしたスイカを、できるだけおいしく食べたい。できれば昼間がいい。食後のデザートではなく、汗をかいた後にかぶりつきたい。プールに行った後というのが王道だろう。
まだクーラーが普及していなかった昭和40年代、家の窓は開け放たれていて、縁側から風が吹いていた。あの頃、縁側で食べたスイカはおいしかった。
大人になるにつれスイカを食べる機会は減り、おいしいと感じることもなくなってきた。
もう一度、おいしくスイカを食べたい。この夏のプロジェクトだ。この場合、スイカの質もさることながら状況も大事な要素になる。
借家の玄関先には小さな庭がある。アボガドの木がそびえているのだが無駄にでかいだけで実はならない。ひと夏ほっておいたら辺りは立派なミニジャングルができあがっていた。なんとかしなければと思いつつ、この夏の暑さに見て見ぬふりをしていた。
ひらめいた。これは使える。思いっきり汗をかけて、しかも生産性がある。
炎天下、長袖、長ズボンに軍手、首には保冷剤入りのタオルを巻いて庭に立った。とりあえず根こそぎ草を掘り起こし、絡まる蔦類をむしりとった。
汗が顔からプツプツと丸く吹き出てくる。目の中にも容赦なく入り込む。腰をかがめ、時にははいつくばって草と格闘する。働いている感じ満載だ。
1時間半を過ぎたあたりで頭に血が上ってきたのを感じてきた。熱中症第一波のようだ。刈り取った草を一箇所に積み上げて本日は終了。
全てを脱ぎ捨てて風呂場に向かいシャワーを浴びる。喉はすでに渇ききっている。そこで冷蔵庫からスイカが登場。四分の一にカットすると、それをキッチンの流しの上でかぶりついた。
うまい、甘い、冷たい! ジャクッ、ジャクッと音が体の中に響く。顔中汁だらけにして、食べているんだか飲んでいるんだか分からない状態になってくる。
食べ終わると流しで顔を洗い、タオルでゴシゴシとふきあげた。