思考は運動によってつくられるんだって

朝 ライ麦パンのバインミー

夜 玄米雑穀で親子丼、カボチャの煮物、納豆、豆腐のお汁

 

カボチャの煮物を食べていたら妻に「昔は絶対に箸もつけなかったよね」と言われた。確かに好きではないというか、敬遠していた食べ物だった。食べ物以外にも、何かと好き嫌いが多くて、自分でも面倒くさいやつだと思っていた。

ところが最近はあんまりこだわりがなくなってきた。だいたいのことは「いいんじゃない」と思えてきた。こればかりは歳を重ねたおかげ。つまり鈍くなったってこと(笑)それはそれで悪くない。

 

昨夜の2Bchannelライブ配置の中で「考えてから走るんじゃなくて、走りながら考えている」ということを話した。Youtubeなんてまさにそれ。最初は何をやっていいかわからなかったけど、だんだんと何をやればいいか、何のためにやっているのか理解できてきた。始める前には想像もしなかった方向に進んでいて、やっている自分が驚いている。

同じような言葉に「来たバスに乗れ」というのがある。『旅するカメラ』の後書きに書いたもので、何で読んだか誰に聞いたのかすっかり忘れてしまったけど、僕のもっとも大事な言葉になっている。

どこに行くかわからないけど、バスが来たんだから乗ってしまえ、目的地なんかいらない、気に入ったところで降りればいいじゃないか。僕はその言葉通り、8年間アジアの小さな島を巡る旅をしてきた。今思えば、目的を持たない旅ができたなんて夢のようだ。

 

スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式の演説で「Connecting the dots(コネクティング・ザ・ドッツ)」と言っていた。点(行為)と点が繋がっていくという意味だが、その点は計画されて打たれたものではなくて、あれこれ打っていたら、いつのまにか繋がったということだ。ジョブスが大学時代に学んだカリグラフィは役に立つからやったわけではないのに、その後のAppleコンピューターの礎になった。

役にたたないい点をたくさん打っている人が大きな線を引ける人なんだろうな。