朝 鰹節のパスタ
夜 スンドゥブ 石焼ビビンバ
ギャラリー冬青の作家で、毎年ブックフェアに一緒に行っている北桂樹さんが家に来てくれて「現代写真」について教えてもらった。
北さんは現在京都芸術大学の博士課程で勉強中なのだ。
その様子は、近日中2BChannelにアップします。
現在写真は物質化している。
「何か」を写していない。物語も決定的瞬間もない。そういった現代写真における現象は知っているのだが、なぜそうなっているのか、今まで説明つかなかった。
「現代写真とは何か」その根源的疑問に、北さんが明快に答えてくれた。
写真とは、人間が装置(ブラックボックス)を使ってサブジェクト(何か)を別の形(2次元、平面物)に出力すること。
いや、3次元立体物でも構わない。中間装置はカメラに限らなくてもいい。
ブラックボックスに何を選ぶかが、現代写真家のやっていること。ロジスティック(物流システム)や社会システムもブラックボックスとして使うことができる。
広義において人間が装置を使い出力するものは「写真」の概念の応用であり「拡張した写真表現」と呼ぶことができる。
実はカメラは日本語で暗箱と訳される。直訳すればブラックボックスじゃないか。フィルムからデジタルになって、カメラはよりブラックボックス化してきた。それをもっと推し進めるのが「写真概念の拡張」。
2010年からこの日記で「現代アートってなんだ?」と自問してきた。それが北さんの話で今までの知識と経験が繋がって輪になった感じ。ああ、気持ちがいい。
スッキリしたところで今日はいい天気だし、東京都写真美術館で澤田知子を見てこようかな。