キムチ鍋

ただいまプリントの水洗中。

昨日から大全紙をプリント開始。

半切(A3ノビくらい)までならプリント作業もそんなに大変ではないのだが、大全紙(50センチx60センチ)となると途端に肉体労働化してくる。

昨日今日の2日でまだ5枚しか焼けていない。しかも苦労して焼いてもSには「なんだ大全紙って結構小さいですね」と言われてしまうし。

そうなんだよな、正方形だと最大でも50センチx50センチだから大型プリントに慣れた今では大全紙はそんなに大きくない。大きいというイメージは1mx1mくらいだろうか。

昨日の時点では不安要素満載だったが、まあ2日でだいぶコツをつかめてきたからなんとかなるだろう。こういうところはいつも楽観的だ。

このところ色々分かったつもりでいたことが実は全然分かっていなかったことに気がついてしまった。すると今までやってきたことが、特に若さゆえ蛾を通すことがクリエイティブだなんて思っていた頃を思い出しては、恥ずかしさのあまり顔から火が出そうになる。10年前に正しいと思っていたかなりの部分が実はそうではなかった。

ある落語家が「修行とは師匠と同一化することにある」と言っていた。一人でいても常に「こういうとき師匠ならどうする」と思うことで明確な答えを出せるのだそうだ。基準となる物差しを持つ強さ。同一化したいと思える師匠に巡り合うというのは幸せだなと思った。

何にも知らないくせに知ったふりをしてフリーカメラマンになってしまったから僕には師匠がいない。物事を決めるときに相談する相手も基準とする物差しもない。唯一冬青の高橋社長だろうか。高橋社長に会っていなかったら僕は相談する相手がいなかった。

大全紙に伸ばすことを提案したときも「それはいいですね。新しい渡部さんが見れます」と言ってもらえたからその気になった。

おっと、そろそろ水洗が終わる頃だ。暗室に戻らないと。