ドイツもオランダもパンがサクサクしていておいしい。

ミュンヘンからアムステルダムに着いたら雪がちらついていた。

荷物をほどいて外に出てみる。ホテルは中央駅から歩いて10分ほどにあった。運河沿いに幅の狭い建物が隙間なく並んでいて、よく見ると数軒に一軒は斜めに傾いでる。

カーテンがない家が多い。通りから一般宅の部屋が見えたりするのだが、まるで住宅展示場のようにインテリが決まっている。あきらかに見られることを意識して暮らしている。

ドイツ料理にちょっと疲れていたのでタイ料理のお店に入る。ちょっと値段は高めだが味はよかった。

夕暮れ時になるとバーからこぼれる明かりが石畳を照らしている。一軒のバーに入って2人で飲んでいたら、カウンターの向かいのおじさんが一杯おごってくれた。

レストランはそうでもないがバーは安い。一杯300円以下ででビールが飲める。パッときてパッと飲んで帰る。つまみを頼んだりしていない。

翌朝ホテルの窓が光っているなと思ったら外が真っ白になっていた。夜半に雪がふっていたのだ。

朝ご飯を食べに向かいのカフェへ。朝の7時半でも、まだ日が上がっていない。街がモノクロームになっている。アムステルダムで雪が積もるのは珍しいと言っていた。旅行者としてはラッキーだが、電車もバスも遅延して大変だったそうだ。

さて、なぜアムステルダムに来たかと言えばギャラリーのオープニングレセプションのため。ゴッホ美術館近くにあるSBKギャラリーでプラチナプリントの権平さんと一ヶ月間2人展なのだ。

はたしてこんな雪で人が来てくれるんだろうか?権平さんは着物姿でのお出迎えだ。3時から始まったパーティはちゃんと主催者のメインディレクターからご挨拶と作家紹介があってちょっと驚いた。今まで出たレセプションパーティはいつ始まっていつ終わったのか分からないものばかりだったから。

ワインと巻き寿司や揚げたてのオランダコロッケとか並んでいた。ブレダフォトフェスティバルの関係者とかワーと来てワーと話しかけてきて、ワーと入れ替わるように去っていく。ワーワーしているうちになんとなく終了。

残念ながらプリントは売れず。評判がいい写真が意外と偏っていて「へーこれなんだ」という感じ。

その後関係者とレストランへ。クラシックなお店で雰囲気十分。これは外せないという伝統的な豆のスープ。野菜と豚肉が入っていて日本でいえば豚汁?結構おいしい。

ステーキのソースがおいしくてご飯を注文したくなるが、そこはフライドポテト大盛り。旨いんだけと罪悪感が。毎日肉を食べている感じだ。

外に出ると雪は消えていたがキンキンに冷えていた。ホテルに荷物を置いてバーでお疲れさま会。

これでアムステルダムミッションは無事終了。