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富士フィルムX-T2を2日間使ってみた。1日で1000枚くらい撮影した。

地方の企業の会社案内の撮影に呼んでもらった。ポートレートを中心に様々な状況での撮影だった。

ちなみにインタビュワーは奥さん。夫婦ワンセットでの仕事だ。地方の方で会社案内やサイトでお困りの方がいればどこへでも伺いますよ。超優秀なデザイナーもついてます。

さてX-T2。大口径標準ズームと標準レンズ、ブースターグリップ、バッテリー5個、同梱のミニストロボ、クリップオンストロボ、スレーブユニット、スタンド、傘、レフ、三脚のロケセット。

さすがに初めて使うカメラだけで仕事するのも心配なのでEOS5Dmark3のセットも持って行った。

結局使ったのはX-T2だけだった。SDカードのダブルスロット仕様は安心感がある。5Dmark2からの買い替えの時に6Dではなく5Dmark3にしたのはダブルスロットがついているか、ついていないかの差だった。

X-T2基本性能は、今回のような撮影にはほぼ完璧。まったくストレスがない。とにかくマニュアル露出が使いやすい。シャッタースピード、絞り、感度のダイアルノーレイアウトがいいのだ。これだけで使い勝手が格段に増す。

手ぶれ補正が付いていないのが弱点なのだが、シャッタースピードが1/250以下になる場合は躊躇なく感度ダイアルを回す。今回の撮影ではISO3200はまったく問題なし。条件によっては6400でも使えた。

この辺はmark3でも同じなのだが、感度変更の呼び出しが面倒だ。

AFはスティック状のポインターで瞬時にAFポイントを選択できる。顔認識どころか瞳に合わせる瞳認識すらある。複数の人物の撮影でもピントの中抜けがない。

評判通り自然光でのオートホワイトバランスはすばらしい。曇りでも小雨模様の難しい状況でも雰囲気は残しつつクリアに仕上げてくれる。トーンのつながりも滑らか。APS-C以下のセンサーにありがちなコントラストが高く派手な色作りではない。

良いことづくめかというと、外部ストロボを使った場合、ショットごとに色温度がずれる傾向があった。かといって他の色温度設定にすると特徴のトーンの滑らかさが消えてしまう気がする。ホワイトバランスはオート一択のようだ。

やはり仕事でX-T2を使っているカメラマンから同様の指摘を受けていた。ストロボ撮影が多いようならEOSの方がいい。

ちなみに同梱のミニストロボは使い勝手がとてもいい。設定をマイナス1と2/3にしておくとシャドーの落ち込みを上手にカバーしてくれる。

X-T2の撮影ではファインダーを覗くのが半分、背面液晶が半分の割合だった。同軸のチルト機構は使いやすい。撮影でハイアングルを多用するのでありがたい。

個人的な結論は、とても優秀なロケ用仕事カメラ。スタジオには向かないかもしれない。RAWデータから作り込むというよりJEPEG撮って出しがいいと思う。

大口径ズームを使おうとするとバランス的にグリップブースターは必須。でもそうするとかなりヘビーでmark3とまったく変わらない。それとどうせならグリップブースターは もっと厚みが欲しかった。少々心許ない。

もし購入するなら軽さを重視して、あえてキットズームにF2の単焦点を2本が理想かな。キットズームでも写りの性能は大口径ズームと変わりはないということだ。

久しぶりに新しいカメラをたっぷり使えて、夜はおいしいものをいただけて、仕事なのだが楽しい2日間だった。