時差ボケで14時間も寝てしまい、体内時計がグズグズ。1週間たってようやく元に戻った。
時差ボケ中は「もう海外には行かない」と思っていたが、治るとまた行きたくなってしまう。次はアジアがいい。
2007年に初めてアルルフォトフェスティバルに行って以来、海外の写真に触れる機会が増えた。
その度に今まで自分が思っていた写真と大きく違うのを目の当たりにして戸惑うばかりだった。
2013年にレビューサンタフェに参加して、もう根底から写真の定義が変わってしまった。このままでは彼らの写真が理解できないし、自分の写真をプレゼンすることも不可能、話が噛み合わないのだから。
写真は大きく変わってきている。これから先「近頃の写真はさっぱり分からない。あんなの写真じゃない」という人が続出することになると思った。
それからというもの、もう一度美術史をやりなおすことにした。彼らがベースにしている歴史を知らないことには彼らが作るものが理解できない。宗教も勉強した。彼らの考え方の指針は宗教にある。問題は何を前提にしているかだ。
3年経って分かったことのひとつに、アートは個人の感情や意識によってのみ作られるものではないということ。むしろ感情や意識をどうやって外すかということに腐心している。
理解できたからといって作れるわけではないが、写真が音を立てて変わる瞬間に立ち会えているようで面白い。