娘が餃子を作っている。

写真集は作っただけでは意味がないので、宣伝をしてたくさんの人に見てもらわなければならない。

この作業は大抵の写真家が苦手としているわけだ。もちろん自分も例外ではない。でも苦手とか言っている場合じゃないので、まずは献本と呼ばれる関係者への発送から始める。

梱包材とプチプチシートを用意して写真集を包み、自転車に積んでフラフラしながら郵便局へ。書籍小包だと480円。梱包材が120円くらいだから合わせて600円。必要経費だな。

15年前、最初に写真集を作ったときは200冊以上送った。梱包料と郵送費だけで10万円以上だ。でも誰も自分のことを誰もしらないわけだからまずは存在を知ってもらわないと思っていた。知らなければ手にとって見てもらえない。

あるかたに見せた時にやっぱり言われた。「とてもいい本だと思うよ。でも今のままじゃ誰もみてくれない。だって誰も渡部君のことをしらないから。これからは自分のことを自分の言葉でちゃんと伝えていく必要がある」

それからすぐにWebサイトを作り、自分の経験を文章にして毎週アップするようになった。それがまとまったのが「旅するカメラ」なのだ。


『prana』はいい本だと確信している。作ってもらったからには結果で答えないといけない。苦手な宣伝も一生懸命やっていかないと。

12月4日から全国大型書店にて発売開始です。amazonも追って販売が可能になるはず。

ギャラリー冬青ではすでに販売しています。