阿佐ヶ谷の自宅から江古田まで自転車で30分。5年前「島忠」で買った「前カゴつきクロスバイクもどき26800円」は、もはや限界にきている。後輪がよじれているのだ。次を買うことを決めて早一年。
荷物を運ぶことを考えるとどうしても前カゴは欲しい。5キロの米袋が入るかどうかがポイントだ。
しかし、格好いい自転車にも憧れる。自宅近くに、小さいがスポーツバイクを扱っているお店があり、店頭にシングルギアのスポーツバイクが飾ってある。
シンプルそのもの。美しいったら、、、
でも走り優先。
荷物を考えたら電動自転車もいい。江古田の事務所の真向かいも自転車屋さん。一度試乗車を借りて自宅まで往復してみた。
いい!楽。ポイント高い。
でもバッテリー充電が面倒そう。値段も10万円以上。
両方の自転車屋さんに顔を出しては買いきれず。しかしついにその時がきた。
結論は自宅近くのほうのお店で、ものすごく格好のいいクロスバイクというよりマウンテンバイクを買って、そこに前カゴとスタンドをつけてもらうという、自転車好きには暴挙とも言える究極のママチャリを作ってもらった。まあ基本構成は今乗っているのとほとんど変わらないが。
カッコよくて乗りやすくて、荷物も詰める。これをクリアした一台。
ああすっきりした。
自転車を組んでもらっている間に横浜中華街のギャラリー「パストレイズ」へ。
佐野久里子写真展「真昼」
横浜市中区 山下町246-5 秋山ビル
日曜日、月曜日定休 10月25日まで
横浜のパストレイズは久しぶりだ。東京から横浜に戻ってからは初めて。
正方形の画面でモノクロ。色々な場所で撮られているが、具象ではなく形を捉えようとしている。抽象度が高い。現実と照らし合わせる行為は無意味で、写真の中に意味合いがある。
アルルで撮られた一枚は、抽象度は低いがすごく引っかかった。他に好きなのは手すりのカット。もうひとつはシートに映り込んだ街路樹のカット。それには赤いピンがついていた。複層的に構成されているのが好みだ。
中華街で何か食べて帰ろうと思ったが、ぼんやり今見た写真のことを考えていたら中華街を抜けてしまった。
軽くて乾いた、ツヤツヤした黒のプリントだった。
自転車を引き取り家に帰る。走り出しがスムース。ハンドルとサドルの高さがいままでと違うがこれは慣れるしかないな。
うれしくて買ったばかりの自転車を写真に撮って妻に送ったら「カメラマンのくせに写真ヘタクソ」って返ってきた。
写真へタって久しぶりに言われた。