10日ぶりくらいに娘と顔を合わせた。開口一番「おお、ひさしぶり」。

1週間がたつのが早い。年々加速度的になっているような。

来月16日からワークショップのグループ展がルデコで始まる。前回が3月だったから早5か月が過ぎたことになる。

そしてあっという間にグループ展が始まり、終わったと思って気を緩めていると今年が終わってしまう。

その前に写真集を作らなくては。先週一度目の印刷所との打ち合わせがあり4枚をテスト刷りすることになった。もう待ったなし、今月中にすべてのカットをそろえなければならない。

現在最終調整中で、毎日プリントをA4にコピーしたもので順番を決めている。どうしても2枚しっくりおさまらず、そのせいで大幅に構成を変えさるを得ない。今週冬青に持っていくことになっている。



近ごろワークショップの講義や雑談でよく話題にしているのが現代芸術の中の写真の位置。

ずっと写真は写真で自分は現代芸術をやっているつもりはない、と思っていたのだが、昨年レビューサンタフェに参加して以来その関係性を無視してできないと思えてきた。

自分なりに現在写真が置かれている立場とか歴史的背景、社会とのつながりなどをまとめていたら1本の線のようなものが見えてきた。

幸い2Bには他分野の人がたくさん集まってくるので、それぞれの専門分野からの話を聞くことができる。先日も経済学者から聞いた中世から近代にかけての経済の流れ、特に産業革命がもたらす富の分配の変化、1980年代以降にアメリカにおこる中流の脱落が原因で起こる貧富の格差の話はそのままアート市場に大きく影響していることがわかった。

分かってくると現代アートを面白く見ることができるようになる。慣れてくれば好きになる。すると自分の写真が置かれている位置が徐々に見えてくるし、他の作家が作ったものが面白くなる。「わかんない」と言っているのはもったいない。

写真集ができたら来年どこかの国のレビューにもう一度参加してみようと思う。今なら彼らのやっていることや作っているものが少しは分かるような気がしている。