女川のホヤが売っていたので炊き込みご飯。これはおいしくて食欲出た。

腹はへれども食欲無し。

自分にとってはゆゆしき問題。体重が2キロ近く何もしないのに落ちてしまった。この歳で体重が減るのは見た目が貧相になるからさけたいのだが。

3月は誕生月。調子が一番落ちる時期だと聞いたことがある。来週からのグループ展に備えて力をつけておきたいのだが。

今月は免許の更新年にあたる。ゴールドなので5年ぶり。毎回更新になるたびに、車に乗るための視力があるか心配になる。右目の飛蚊症はすさまじいことになってるし。都庁の簡易視力検査の前に座ると心臓がバクバクする。普段緊張なんてしないほうだが、5年に一度の試練。もう車を運転する機会はほとんどないが、それでも免許は無くしたくはない。

今年はよく見えた。一発OK。昨年門前仲町で眼鏡を新調してツアイスのレンズにしたかいがあった。検眼をちゃんとしてもらってレンズを新しくすると視力が一段階くらい変わる気がする。30分の講習会もノリノリで聞いていた。ああ、ひとつクリア。

バス教授のレビュー。面白いことを参加者の一人に言っていた。

「写真にだまされていなか注意しなさい」

セレクトのときに「いい感じの写真、色であったり形であったり、見栄えのいい写真が本来自分のテーマとは外れているにもかかわらず入り込んでしまう。厳しくセレクトをかけなければならない」騙されるなというのはそういうことだ。

よく写っている物をはずのは難しい。甘い言葉で「私を選んで」と誘ってくる。レビューの際に一番多く出て印象に残る言葉はCRITICだった。常に自分の作品について批評的であれ。あたりまえのことが一番難しい。他人の作品には厳しくなれても自分の作品には甘くなってしまう。ワークショップをやっているとたくさんの写真を見ることになるが、他人の作品でもずっと見続けていると甘くなってしまうものだ。

話を聞いて面白かったのは「どうやってオランダではアーティストがギャラリーとコンタクトを取るのか?」

「大学の卒業制作展示会ののレセプションにギャラリストや美術館のキュレーターを招待する。そこで握手をするのがファーストコンタクト。そこから作品を継続的に見せていくきっかけを作る」

これはすごいなと思った。大学とマーケットが連携しあっている。日本でも東京芸大あたりではやっているのかもしれないが、少なくとも写真関係の大学では聞いたことがない。

さらに「銀塩モノクロプリントの市場はあるのか?」という質問には「コピープリントが難しいという理由で好まれる場合もあるが、普通はインクジェットでも銀塩でもまったく関係ない。サイズを大きくできるメリットからインクジェットを使う作家が多い。いずれにせよ内容が大事」

「オランダでは写真専門のギャラリーは少ないが現代アートのギャラリーはとても多い。そしてそれらのギャラリーは好んで写真を扱う」

「作品は言語化されなければならない。プリントと言葉、どちらかのクオリティがかけていたらマーケットでは扱えない」

「結果としての作品は大事だが、過程を見たい」

「スナップ写真という言葉は現在のオランダでは使わない。iphoneができてからは、ただ撮っただけでは説得力がない」

近頃日本で言われていることと大きく変わりはないが、おそらく向こうのアーティストは学生時代からみっちり現代アートの考え方を仕込まれているんだろうな。