石油ストーブの上の鉄瓶が湯気をあげている。

ワークショップ45期が無事集まった。募集告知から定員が埋まるまで15日間だった。

5年くらい前から募集のたびに周りには「もう集まらない、もうやめる、もう終わりだ」といい続けている。やめるやめる詐欺みたいなものだ。

基本的にリピーターというのはいないので、毎回毎回新しい人を募集することになる。

10年間、45期、延べ人数にしたら軽く500人以上。これまで定員割れしたのは一度。あとはなんとか希望人数まで集まっている。

募集が始まると胃が痛い。定員まで集まらない状態が2度続いたらきっぱり止めようと思っている。場所の維持費が馬鹿にならないのでしかたがない。だいたいたいした告知もせず10年間もやってこれたのが不思議なのだ。

10年間、ほぼすべての週末を使ってワークショップをやり続けている。体調の都合で休んだことは一度もない。月曜に風邪をひいて金曜日には直るという感じだ。

続けるにしても、一度事務所を清算して身軽になって、不定期にどこか場所をその都度借りるとか、他の団体にもぐりこんで続けるとか他に道はないかといつも考える。

それがどうしても踏ん切れないのが2B(2階のB号室)と呼んでいる場所の力が大きいからだ。なんとも不思議な吸引力を持っている部屋なのだ。一度来た人には分かってもらえるはず。ここをたたむのは惜しいというか、もったいない気がしている。

一方で自由になりたいという気持ちも捨てがたく。

なので募集のたびに「もうやめる、もう無理」と大騒ぎをすることになるわけ。

45期が12月から始まる。3ヶ月は2Bが存続できることになった。これはとても嬉しいことだ。

2月末には46期も募集します。人が集まらなくまで2Bを続けるつもりですから。