豚肉の唐揚げ。キャベツと三つ葉の浅漬け。万願寺唐辛子とアスパラのバジルペースト炒め。

レビュワーへのサンキューメールも送ってサンタフェ関係もほぼひと段落した。

なので今日は一日中どこにも行かずずっと家の中。ソファーの上でウトウトしていた。寝ても寝ても眠い。今もあくびを連発している。

娘も珍しく家にいる。就活で忙しいから近頃一緒に晩御飯を食べることも少ない。中々大変なようだ。

そういえばレビューって集団就職説明会に似ているとアルルの時に感じた。履歴書代りのポートフォリオ。人事の人がレビュワー。

ただアルルは職探しという感じが色濃かったが、サンタフェはミーティングというのがしっくりした。写真家とレビュワーだけでなく、写真家同士が情報を共有する場所として機能していた。

「ミーティングプレイス」という言葉があるそうで、アメリカの東と西の写真家が意見や情報を交換できるというのはうらやましかった。写真家同士でなければわからないことというのはたくさんある。写真のことを一番考えているのはやはり写真家だからだ。

東京一極集中の日本ではなかなかおこりずらい気がする。でもニューヨークとロスは飛行機で5時間。ということは東京を中心とすればアジアがほとんど入る計算になる。そんなアジアフォトグラファーズミーティングプレースが定期的にできたらどんなに楽しいだろう。

しかしその場合東京ではなく、ソウルか上海か、シンガポールということになるんだろうな。

今回ほんの少しだが、日本と欧米のアートに対する前提の違いが理解できた気がする。いや、日本でも一線の人は同じ意識を前提としていることも分かった。

気がついたことで、ここからスタートなんだと思うとちょっと呆然とした。

この感覚は大学を卒業して10年以上たったある日、突然「プリントが分かった」と思った感覚に似ている。この分かったはというのは本質じゃなくて前提のこと。つまりここからスタートなんだと気がついてがっかりしたのだった。

だって同級生はこの感覚を学生時代に持っていたのだ。

今回も同じ。他の参加者が始めた時から持っている前提を52歳にして気がついてしまった。ああ、、、

分かってしまえばなーんだ、というのはプリントの時と一緒だった。