facebookで写真家の保坂 昇寿が非常に興味深いリンクを貼っていた。漫画と音楽なので一見写真とは無関係なようだが、デジタルとアナログについての考察に驚いた。
このふたつを並列にリンクできる保坂氏のweb能力はすごい。このふたつを同時に読み解くことで、今までなんとなくでしか理解できなかったことが自分の中で明確になった。
膨大なwebの情報を取捨選択し、単一ではなく掛け合わせることができるのはweb黎明期からその周辺にいる彼ならではの仕事だ。
彼のデジタルならではの作品を追求するという姿勢は、その反対は何かと考えている僕と共通するところがある。
あきまん氏が漫画家・村田雄介氏に語った「天才ジャンプ作家がデジタル絵に移行する場合の問題点」
http://togetter.com/li/481820
「図鑑のように描く」という発想は、まさに写真で行われてきたことだ。そして鍵の話はまさにキーワードだ。
グルーヴのないリズムの追求
http://p.tl/LGP6
グルーヴをモノクロプリントに置き換えるとトーンとかグラデーションになるわけだ。
YMOが出演したこの番組は偶然見ていてずっと引っかかっていた。それが上記のあきまん氏の考察を読むことでアナログプリントとデジタルとプリントに横たわる、言いようのない差というものが理解できたような気がした。
まさに腑に落ちたのだった。
もうひとつ鬼海さんのトークショー。後半に同じように「鍵」の話が出てくる。
http://p.tl/PhFF
横井健治 写真展 「ウイグルで生きていく」
会期:2013年4月3日(水)〜12日(金)
時間:10:30〜19:00(最終日は15:00まで)
先月2Bグループ展に写真を出していたばかりなのにすぐに個展(笑)
横井さんはウイグルが気に入って「写真を撮るため」に住みついてしまった人だ。長い時間の仕事をしている。
ウイグルは今回で区切りをつけて、これからは中国の重慶を撮り始めている。その最初に撮った重慶が先月グループ展に出していた。
入口を入ると正面に眉毛のつながった可愛い女の子が迎えてくれる。はにかんだ魅力的な笑顔だ。
しかし見ていて面白いのはちょっと引き気味の写真で、意図ぜぬものが写り込んでいるものだ。
一つではなく多くの鍵が隠されている写真ということになる。