会期11日目。
ようやく慣れてきた。何が慣れたかというと、人が自分の写真を見ていることに慣れた。
僕は会場で写真を背にして座っている。以前は会場全体が見渡せるように座っていたが、人が写真を見ている姿に耐えきれず座る場所を変えてしまった。
「あんまりジロジロ見ないで」と思ってしまうのだ。見せるのが目的なのに。
来場者の中には毎回僕の写真展を見にきてくれる方や、「旅するカメラ」のファンと言ってくれる方も多い。
いつも会期が始まった直後は会場に座っているだけで緊張するのだが、段々と慣れてきて楽しめるようになってくる。
今回は2012年に撮影したものというくくりだけで、ひとつのテーマに沿って展示しているわけではない。唯一あるとしたらモノクロしばりというくらい。東北、インドネシア、東京(と言っても自宅のガレージだが)そしてネパールで撮った27枚だ。
まとまった形のものは写真集「da.gasita」を見てもらう。そういえばAmazonでも取り扱いが再開したようだ。
http://urx.nu/2unk
会場で写真集を手にとった人は一様に印刷のクオリティに驚く。口を揃えて「いい印刷ですね」と言ってくれる。展示の中に3枚だけ写真集と同じカットがあるのだが、皆写真集をプリントの横に持って行って比べる人も多い。
ある写真家いわく「あんまり印刷がいいのも問題なんじゃない?」。そう言わせるくらいオリジナルプリントと遜色ない、もしくは上をいっているというわけだ。
「だから写真集と別の展示にしたんですよ」と言うと妙に納得していた(笑)
明日土曜日も会場に入りますがワークショップがある関係でギャラリーに着くのが夕方5時くらいになります。7時まであいています。是非おこしください。