二つの写真展

41期日曜日の部にキャンセルが1名でたので追加で募集します。

現在、土曜日の「午前の部」と「午後の部」も引き続き募集中です。

申し込み先その他の詳細は、下記のブログへ
http://blog.livedoor.jp/workshop2b/



今日は寝て過ごそうとしたのに、お隣の工事音でそうもいかない。

さて何しようかと思っていたら冬青から電話で「写真集にサインを」。

ちょうど井本さんの写真展をまだ見ていなかったのですぐに出かけた。

井本礼子写真展「箱庭の窓」http://bit.ly/R0AQO5

今回は35ミリではなくて正方形。ローライだそうだ。ウォームトーンの印画紙に焼き付けられた国籍不明の風景の断片。写真の強度が高い。

ああ、この人はおとぎ話に出てくる黒い服を纏った魔法使いだ。同時発売の写真集は、ちょっと怖いグリム童話を見ているようだ。

ちょうど刷り上がった大学の同級生だった中島恵美子の初写真集を見せてもらう。いい印刷だ。

高橋社長が「来年の夏頃に80年代に日芸を卒業した山下恒夫さんや、染谷學さん、荻原義弘さん、中島恵美子さん、渡部さんで学生時代に撮った写真でグループ展はどうですか」と言ってきた。

面白そうだし光栄なのだが、僕のその頃の写真は門外不出に近い。改めてプリントしたら何とかなるんだろうか?ならんだろうなあ。

山下恒夫も同級生なのだが、こいつは本当に天才なんだなと学生時代ずっと思っていた。

それが2008年、一緒にパリフォトに参加して夜にルーブル美術館前のカフェでお茶を飲んだ時には「山下とパリでお茶飲んでる」と自分で不思議な気分だった。

その山下は今コニカミノルタで写真展をやっている。http://bit.ly/R0CY8J
山下恒夫 写真展「島想い 〜shimaumui〜」

普通、ごく普通の写真に見える。でもこの普通は普通じゃない。作為といった撮り手の存在がまったく感じない。

まずカメラで撮っているという感じがしない。見ている延長だ。だからずっと見ていられる。

彼の沖縄の写真は10年以上ずっと見ている。一番最初にコニカミノルタで行った展示の時は「先島諸島を取材しました」という感じだった。それが回を重ねて行くうちに薄れてきて、4回目の今回は山下が消えてなくなった。

山下はとうとう仙人になってしまった。