ワークショップ41期は、日曜日の部にキャンセルがでたので、1名募集します。
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ネパール最終日、カトマンドゥドワリカホテルの朝。
いいホテルなので今朝はどこにもいかずホテルで過ごし、昼前にはバンコクへ向かう。
昨日カトマンドゥ王宮の辺りを歩いていたら、古い一眼レフがショーケースの中に見えた。近づいてみるとペンタックスやニコンが並んでいる。それを覗き込んでいたら後ろから声をかけられた。
「おお、ローライじゃないか。僕も同じの持ってるよ、ローライフレックスの他にもコードもある」
店のオーナーだと言う男性は奥の部屋に案内してくれた。彼のお祖父さんはネパールの宮廷画家で1850年に政府の随行員としてロンドンに渡った時にカメラ一式を買い揃え、ネパールで最初の写真家になったそうだ。
お父さんも彼も写真をやっていて、三代に渡る古くからのネパールの写真を見せてもらった。その中でも王宮の博物館にも展示してある1920年から50年代に撮られたお祖父さんのガラス乾板の写真がとても美しかった。
サイズは四つ切り。20センチ×25センチもある大型の乾板もある。全部で何枚のガラス乾板があるのか尋ねたら、大小合わせておよそ2000枚あるという。記録としてもそうだが、アート作品としても一級品の価値を持つものだと思える。
昨年ネパール大使館後援で写真展を東京でやるはずだったが、震災で全ての予定がキャンセルになったそうだ。
この乾板を預かって東京でプラチナプリントしてみたら、かなり面白いものができそうな気がする。近頃ガラス乾板や、古典プロセスのプリントがアメリカや日本で静かなブームになっている。
最後にお互いこれからも連絡を取り合う約束をして別れた。ネパール写真の歴史を聞けた面白い出会いだった。
これもローライが取り持つ縁ということだ。