朝ご飯はヨーグルトと、うさぎ屋の餡子。

先週末は日射しが暖かくて絶好のポートレート実習日和だった。

ポートレート実習はワークショップの中でも大きなウェイトを占めている。内面の表現とかではなくて、どうやって顔の輪郭を出すかを考える。どこに人物を立たせれば一番顔が顔として見えるかを探していくのだ。

スナップで一瞬の表情を撮るんじゃなくて、相手が撮られることを意識しているのがポートレートだと思っている。だから一人を囲んで撮るんじゃなくて、自習中は必ず一対一で撮ることを求める。

自分はずっとポートレートを撮るカメラマンだと思っていた。もちろん何でも撮るけれど「職業はなんですか?」と聞かれたら「人物を撮るカメラマンです」と答えることにしていた。

近頃はそうとも言い切れなくなってきた。しかしポートレートが僕の写真の根幹になっていることは変わりない。


ギャラリー冬青に顔を出す。今月は萩原 義弘「巨幹残栄」をやっている。http://p.tl/aVUL
2012年2月3日(金)〜25日(土)
11:00〜19:00 
日曜・月曜・祝日 休廊 11日(土)は祝日の為、休廊

萩原さんとは同い年になる。「SNOWY」の白といい、「巨幹残栄」のトーンといい絶対に真似できないプリントだ。やはり同級生の山下恒夫とも違った完成度。窓際にロールで吊るされたプリントは1メートル級なのだが、インクジェットではなくて銀塩プリント。

あまりにも美しいので「ラムダなの?」と聞いたら、壁面投影によってプリントされたまぎれもない銀塩なんだそうだ。6センチ角のネガから1メートルに伸ばしてもまったく破たんがない。よっぽど元のネガがしっかりしているんだろうな。ちょっとあきれた。

高橋社長に写真集制作の経過報告。こんな感じにしたいというイメージを伝え、来週プリントを一度仕上げてまた会いに行くことになった。

正式に今年11月に写真展も決まった。11回目の個展になる。そして3冊目の写真集だ。