火曜日が最終日だったタムロン60周年記念イベント写真展は、かなり盛況だったようであちこちで評判を聞いた。
会場は末広町の元中学校跡なのだが、ここの地下で「写真洗浄ボランティア」をやっていると耳にした。「せんじょうボランティア」というと「戦場ボランティア」に聞こえてくる。被災地で泥をかぶった写真を洗って元に戻す作業のことだ。http://www.3331.jp/schedule/001194.html
タムロン展示初日に見に行ったときには気がつかなかったが、これも何かの縁だし、以前から興味があったので参加してみることにした。
ネットで簡単な事前登録を済ませて参加時間帯を決まる。午前、午後、夜間とあって、仕事終わりからでも参加できるようになっている。
僕は午後2時から6時までの回に参加した。簡単な説明の後、実際の作業に入る。バクテリアによって写真のゼラチン層が食べられてしまい、画像が消失したものが目立つ。今日は陸前高田のアルバムだった。今回はカラーよりも昭和30年くらいのモノクロ写真が多かった。
1枚1枚、手や刷毛を使って泥を落とし、乾燥させていく。水につけると画像が消失してしまう可能性があるものはコンパクトデジカメで撮影し、その場ですぐにプリントアウトしてバックアップを作っておく。
作業自体はすでにシステムがしっかりしているため、初めての参加でも戸惑うことは少なかった。
慣れないせいで緊張はしたものの、4時間はあっという間。すくなからね充実感を得られた。
終了後タムロンの展示を再度見る。小林義明さんのサクラマスの遡上の写真や前川貴行さんのイノシシの写真にはプロを感じる。すんごいピントだ。
もうひとつ僕の写真の隣で展示していたhanaさんの写真がとてもよかった。どこがいいのかわからないのだが、いい。他の写真家が「ドヤ!」という写真なのに普通。
でも特別な普通に見える。