今日からギャラリー冬青では出口こずえ写真展「緑羅」が始まった。夜、パーティに顔を出す。
彼女は6年前に僕のワークショップに参加し、2007年には一緒にアルルに行った。そうか、アルルに行ったのはちょうど4年前の今頃だった。
彼女はアルルで大きな評価を得て帰国した。それから4年かけて写真集をつくり、今回の展示となった。
冬青で新人が写真展をやることはまずない。若くてもそれまでに実績がある人しかやってきていない。彼女はまったくの新人、初個展。
冬青でやるということは、写真を売るということを意味する。パーティが始まる前は1本だった赤ピンは、終わるころには7本に増えていた。並みの新人ではない。
2メートル離れたら真っ黒にしか見えないプリント。暑い中わざわざ見にきたら怒り出す人もいるんじゃないか。
でも好きな人にはたまらない。何時間でも見ていられる写真だ。
好きか嫌いか、こればかりは見てみないとわからない。