プール快調。今日も会場にいます。

今回は毎日ギャラリーにいくことにしている。こんなことは今まで初めてだ。

本気で今年9月にアメリカに行こうとしていたので、昨年から少しづつ依頼撮影を減らして今年に備えていたのがあだになって、この不況とかさなり6月のスケジュールがぽっかりあいてしまった。

それなら会場にいようと思ったのだ。来てくれた人は、平日に本人が座って待っているものだから驚いている(笑)

「結婚しました」と報告に来てくれた女性がいた。別人かと思うくらい表情が変わっている。口角が上がり、目じりが下がり、やわらかくてきれいになっている。

女性にとって結婚って凄いんだなあと感じたね。顔で笑っているんじゃなくて、全身で笑っているような、オーラとか自分には見えないけれど確実になんか出ている。彼のことを話すときの幸せそうな顔ったら。

彼のことも良く知っているので今度結婚写真を撮ってあげることにした。場所はスタジオとかじゃなくて、新居のリビングがいい。それは今「消費」する写真じゃなくて、生まれてくるであろう彼等の子供が結婚するときに見る写真。母親と父親が暮らし始めたときはこうだったと記憶をたどれる写にしたい。

今回の写真展で一番考えているのは「写真の消費時間」だ。それは今必要なのか、それとも何十年後なのか。

「SilentShadow」は間違いなく後者だ。今は普通の東北の風景だから消費するのは今でなくていい。ずっと先のいつか、必要になってくる日が必ず来ると信じている。