今月号の「東京人」の庭特集のほとんどを撮影している。
送られてきた見本誌を見ると、なんかすっきりしていない。
コントラストが足りないわけじゃなくて、色味が違うというか。
今まで感じたことのない違和感。
撮った本人でなければ気が使いないレベルなのだが。
PCに保存してあった画像データを開いて雑誌と比べてみる。
トーンカーブを動かしてモニターと印刷物を合わせてみる。
すると雑誌のほうが赤が強くて、全体的に濃度が重いということが分かった。
そのトーンカーブデータを保存して、他のカットに合わせてたら、ほぼモニターと印刷が一致した。
以前発行されたものと合わせてみたら違っている。どうも今回だけのようだ。
震災によって印刷の紙やインクが変わってしまったからこういったことになったのだろう。
最終成果物が印刷の難しさ。雑誌の場合、色校が出たらもう直せないといっていい。直せば直すほど変になるからだ。
問題は次の撮影のとき。どうしようか。