月曜日は休館ということを忘れて近代美術館へ。

5DMark2にコンタックスプラナー85mmF1.4 をつけて悦にいっていたら、ディスタゴン35mmF1.4 が気になってきた。そのレンズを借りて最近仕事で使った話を以前書いた。

カメラのモニターで拡大確認すると、なかなかいい感じに写っているように見えた。事務所のパソコンでセレクト用のJEPEG画像を見ていると「あれ?」と首をかしげる画像が出てきた。

その日は小型スクーターの撮影で人物が入る設定だった。人物の目にピントが合っているかを中心に拡大チェックをして写真を選んでいた。

ところがクリックポイントを間違えてスクーターのハンドル部分をアップにしてしまった。そしたら…

ありえないほどのパープルフリンジ。ハイライトとの境に紫のマジックで線を描いたように出ている。「フリンジとはこういうものだ」という作例に使えるほど見事なライン。

絞りを変えても同じように出ている。あんまり見事なんでアシIを呼んで「これがフリンジだ」と説明してしまった。

35mmF1.4 では激しく出て、50mmF1.4 ではうっすら出る。85mmF1.4 だとなぜか出ない。でもこれは撮影条件の違いが大きいようだ。シャドーから突然ハイライトになるような輝度差が激しい部分に出ることは分かっている。

でもそれをいつもいつもコントロールできるわけじゃないしねえ。

幸いパープルフリンジはフォトショップで修正が可能だ。ただし色は消せるが、そこにかつて何かがあった違和感は残る、ような気がする。

フィルムの頃はそんなことを気にしたこともなかった。「デジタル時代のレンズ選び」なんて本が出そうだな。いや、もう既にあるか。

ディスタゴン35mmの汚名は晴らせるときはくるのか。おそらくある一定の条件下だと凄い描写をしたりするんだろうな。