一ヶ月ぶりにお腹いっぱい韓国料理を食べた。

米沢に帰るときに何か車中の暇つぶしはないかと東京駅の本屋を覗いたら女性誌のコーナーに「すぐわかる手相パーフェクトガイド」というものが平積みされていた。

近頃テレビでは「手相芸人」なるものが人気だから、手相の本もカジュアルなつくりになっている。

占いとかはやったことないけど、嫌いじゃない(笑)自分の手相がいかなるものか気になるし、面白そうなので買ってみた。

車内で本を取り出す。最初はなんといっても「金運」!これまでの人生、お金に困ることはあっても余ったことなんてほとんどない。当然金運線など期待できるわけもないが、やっぱりなかった。左手の小指の下の短い縦線がそうだ。

虫眼鏡を持ち出して見ても線というより皺。この皺がそうなんだろうかと思い込みたいが、少なくてももこれじゃないだろうっていうのは素人でも分かる。

家に帰ってから妻の手相も見たがやっぱり縦線などない。二人でこれではないか、この筋は違うのかとやってみたが結論は「金運はない」ということに落ち着いた。

横にいた娘に「お前の手を出せ」といって強引に手相を見たら、左手の小指の下にこれでもかというくらい深い深い溝が刻まれていた。妻とふたり「これかあ」。

娘はしれっとして「そうだよ、あたし金運いいんだよ」とのたまう。考えてみれば娘に定期的なお小遣いというものを小学生の頃からあげた記憶がない。なぜなら、いつも何かしら娘にはお金が入ってくるのだ。

小さい頃から妻の実家の仕事の手伝いや、手作りケーキをお店に下ろす仕事をしてたから、親からのお小遣いを必要としないわけだ。

娘に金運があることは喜ばしいのだが、自分にないのは釈然としない!手相なんか当たるのか?

他の手相を見ていくと、重要な線のひとつである「運命線」がどこにも見当たらないのに気がついた。それってどういうこと?

説明書きの後のほうに「稀に運命線がないかたもいらっしゃいます。その方は仕事を仕事として考えていない方です」とあった。

あたってるじゃん...