大きなニュースがふたつ。

窓の外が明るい。今日は暖かそうだ。一雨ごとに春になっていく。

昨日アシIが「大変です、コダックのカラーの印画紙がなくなります」と言う。僕もtwitterでチラッと見ていて気になっていた。カラーをプリントする大多数がコダック製を使っている。

調べたらまさか、と思っていたがコダックが突如販売終了をアナウンスしてきたのだった。http://www.nationalphoto.co.jp/1F/kodak_news_04.htm#20100309

昨年コダックの印画紙の銘柄が減り、面質も選べなくなり、サイズも限定され、紙も薄くなり、いい要素はひとつもなかったのだが、まさか急に販売終了に追い込まれるとは思いもしなかった。

まだフジフィルムが存続するようだが、あの「コダック」がねえ... 街の写真屋さんは、いまだにすべてのお店がカラーパーパーを使ってプリントしているはず。工場を停止したということは、そのケアはどうなるのだろうか?街のラボは存続の危機?それともラボ用には供給するのだろうか。

世界中の作家はどう対応していくのか。比率で言えばインクジェット派は現在でも少数の気がする。フジを使えばいいかというと、すべてのフローを考え直さなくてはならないから容易ではないことはすぐに理解できる。

買いだめがきかないのが印画紙の問題点で、厳密に言えば1年以上たつと地の白が薄い黄色にかぶってくる。現在はまだ在庫があるようだがどうしたものか。あまりに大きな出来事だと呆然として感覚が麻痺するが、その後ジワジワと効いてくる。

今ものすごい転換期に生きているということを実感する出来事だ。

木村伊兵衛写真賞が高木こずえに決まった。彼女は25歳だ。昨年末から怒涛のように露出していたから来るかな?とは思っていた。http://www.asahi.com/culture/update/0308/TKY201003080415.html

コラージュを使った作品というのも転換期の今に合っているのかもしれない。それにしても今回もまた赤々舎の作品によって受賞が決まった。これで3年連続。

またしても、という感じで石川直樹は取れなかった。今月号のアサヒカメラの選評が気になる。