発疹は薬のおかげで徐々におさまりつつある、ような気がする。痛みも随分治まったけれど、時折突然の発作に「グエッ」とうめき声が出る。
土日はワークショップで動けないので金曜日に塚田信之 写真展『静かな雑踏 』をギャラリー蒼穹舎に見に行く。10月29日(木) まで。
1年前のワークショップのグループ展では、グループ展でありながら大全紙44枚という個展なみの展示を行っている。
そのときのシリーズの延長上に今回の展示がある。サイズは大四つ切りになり、ノイジーな印象は消え雑踏の中で感じる静けさを感じさせる。
「静か」には色んな静かがあって、音がしているのに静かだと感じる場合もある。たとえば虫の音とか波の音とか。雑踏にもそれはあてはまりそうだ。
蒼穹舎まできたのでプレイスMにも行ってみた。その途中に「ギャラリーキタムラ」がある。ここの展示を見るといつもドキドキする。どんな美術館の展示よりも写真について深く考えさせられる。
Mではちょうど知人のJuiさんが展示をやっていた。『カフカラス3』
一回り写真を見る。何か薄い皮膜のようなものを通して物事を見ているような、いや物事を見ていないような。どこを見ればいいのか分からない、どこを見てもかまわない、変な写真だ。最後にキャプションが貼ってあった。それを読んでからもう一度写真を見る。
バックヤードでこのシリーズがどのような経緯でできたのか聞かせてもらう。「何かを伝えるために展示をしているのではない、ということを伝える写真があってもいいじゃないか」と話になる。
やっぱり彼女もギャラリーキタムラの展示はいつも気になるという。
金曜土曜と阿佐ヶ谷ではジャズフェスティバルをやっていた。妻と待ち合わせて神明宮で山下洋輔を聞きに行った。神社の能舞台にピアノをセットした野外ライブだ。サックスとのデュオでたっぷり1時間。ハードな演奏なのに音が丸い。
食事をしにレストランに入ったらそこでもライブをやってた。ギターを始めた娘はギタリストの手元を食い入るように見ている。
そういえばライブを聞いたのは久しぶりだ。