鰹だしベースで作ったカレー

近頃急に海外からのスパムメールが多くなってきた。

出掛けにスパムメールの中からボストンのギャラリーからのメールを発見した。ざっと飛ばし読みしたが、いまひとつ内容がわからず。翻訳機にかけたらもっと難解になった。

しかたがないので事務所でプリントアウトしてひとつひとつ確かめた。どうやらギリシャの写真雑誌からの掲載依頼のようだ。次号のテーマが『trasportation(輸送)』なので声がかかったみたいだ。

ワークショップ30期が昨日から始まった。午後の部にはドイツ人の女性がいて、講座が終わってから彼女にこんどは英語でヨーロッパ写真事情をレクチャーしてもらった。今週はドイツ編。

彼女はドイツとロンドンで写真の専門教育を受けている。ドイツの東と西では写真教育に大きな差があるとか、ベッヒャーのクラスに入れるのは一年でたった10人だとか、かなり面白い内容だった。

バックグラウンドが共通しているのでほとんど理解できる。しかし最初にゆっくりと簡単な言葉で話すからと言っていたのにどんどんスピードが速くなってくる。2時間通しで聞くのは集中力が限界。

それにしてもヨーロッパというのは勉強好きだ。専門的な教育は23歳を超えないとできないというし、日本でいう修士課程なのだろうが、彼女は哲学や文学を勉強していて、それからアートに進んでいる。そして今度は日本で写真の勉強をしている。

お金はいくらかかるの?と聞いたら大学は全てタダ。奨学金ももらえるからできると言っていた。

「ドイツ人とフランス人はWHYという言葉が大好きなの」と時折日本の写真について質問される。「野口里佳の展示をどう思うか、なぜ川内倫子はヨーロッパでの評価が高いと思うか」など日本語で答えるのもやっかいな問題だ。

次回はフランス編、そしてロンドン編と続く。