東京は桜が満開だというのに米沢は雪が降った。薄く張り付くように積もった雪がきれいだ。
母を連れて家族で温泉に行った。楽しそうに微笑む母の顔を見ると胸が痛む。楽しいひと時の後に母にはまた独りの暮らしが待っている。
僕にとって米沢行きは罰のようなものだ。それを紛らわすために写真を撮っているかもしれない。その間だけは全てを忘れることを許される。むしろ罰を受けている意識が集中を高めてくれる。
ギャラリー冬青ではアーウィン・シュタヘリ
写真展が始まった。http://www.tosei-sha.jp/gallery.html#current
4月10日(金)19:00からトークショーのお相手を僕が務める。しばらくの間、冬青ギャラリーの外国からの作家のトークショーは全て僕が聞き役になる。
今日はアーウィンさんとトークショーの打ち合わせ。通訳にはベルギー在住の写真家井本礼子さんが。お二人とは昨年のパリフォト以来だ。
しかしアーウィンさんの写真を見るのは初めて。スクエアの美しいモノクロームプリントだ。
せっかく英語を勉強しているのだから打ち合わせでは積極的に英語を使ってみた。込み入った話は井本さんにお願いして簡単な質問は自分でやってみた。
これが面白いように通じる。写真というバックグラウンドが共通しているせいで、彼が言っていることのほぼ全てが理解できる。
彼はスイス人。コマーシャル写真はやらないで自分の作品だけを追求しているアーティストフォトグラファーだ。
1年の中の3ヶ月を活動資金を蓄える期間にして、残りの9ヶ月は写真家として生きる。この3ヶ月の仕事の話がめちゃくちゃ面白い。どんな仕事かは是非トークショーで(笑)