濃縮シークワーサージュースのカルピス割り

近頃外に出ないことが多くて、いかんなと思いつつこの暑さで萎える。

石塚元太良トークショーを表参道のギャラリーホワイトルームに聞きに行く。お相手は芥川賞受賞作家・平野啓一郎

異分野とのトークショーでどう切り込むか期待をしていたが、前半30分はうまく噛み合わず平野氏の今の時代についての話に終始してしまった。

後半立て直し写真の話が出てきたが、盛り上がったところで残念ながら時間切れ。

石塚氏はとても地球を6周もしているような人間に見えない。同い年の石川直樹も細身で華奢な外観だ。

ふたりのフットワークとスピードは気持ちがいい。それが写真にも態度にも現れている。

今回展示の東京都内の川をカヌーで下り撮影した『INNER PASSAGE』シリーズの写真集を購入。サインをしてもらった。

若手の写真家JOJIが100坪もある巨大ギャラリーで個展をやると言うので最終日に駆けつけた。全部で200枚という写真は、アメリカ生活をしている頃に撮られたものだ。http://jojiphoto.blogspot.com/

一度、その中の写真の一部を見せてもらっていて大きな才能を感じていた。

今回の展示は、多くの才能ある作家の初期作品が持ち合わせる熱が十分伝わってきて見ていて興奮してくる。

写真の下に赤丸が目立った。作品を販売していてすでに30枚近くに赤丸印がついていた。

1点額込み1万5千円。彼は悩んだ末にその値段にしたそうだ。

そういえば自分も最初に販売した写真も額込みで1万5千円だった。

彼を応援する気持ちが30パーセントと、その熱にやれた部分が70パーセントで僕も1枚購入することにした。

その写真は最初に見せてもらった、アメリカの廃墟の倉庫を無断で使ったインスタレーション展示の記録写真のようなもので、しかし本人の満足した眼差しが感じられる1枚だ。

なんでもない写真だが、自分の気持ちとリンクできる1枚だ。