なんだかずっと福居伸宏展「ジャックスタポジション」が気になっている。1枚の写真としてのクオリティも間違いなく高いがそれよりも気になるのは夜の町へのアプローチだ。
ずっと長い間「見たように写す」ということを考えてきたので、「見せつけられる」強さにひかれてしまうのか。
僕は絞り値の設定を撮影時にあまり気にしない。大抵は晴れたらF11、日陰はF5.6、暗くなったらF2.8と三種類くらいしか使っていない。使うレンズも35ミリから50ミリを主に使う。
大判の場合は考えるが35ミリサイズの場合極的に絞りを変えてピント範囲をコントロールすることはほとんどない。
明るければ隅々まで見えるし、暗ければぼんやり見える。だからそれに合うように決めている。
清家冨夫の夜の写真はピントが一点にしかないが、それだけに夜のイメージを増幅させる。
晴天時で絞りを開けて1点にだけピントを合わせることを僕はしないし、夜に絞り込んでピントを画面全体に合わせることもしない。
だからその逆の手法のものを見ると新鮮で見入ってしまう。
本城直季と福居伸宏の写真はは僕にとって同じことだ。
アシスタント募集には2日間で3名の応募があった。そのうち1名に会って1名にはメールで詳細を伝えた。
残念ながら双方の思惑が合わなかった。残り1名の方には週末に会うことになっている。