はな丸うどん

ギャラリー冬青へ新年のご挨拶へ。高橋社長は元気そうだった。糖尿病だと診断されて心配していたが相変わらずの様子。

ギャラリーでは廣瀬由美子写真展「TuTu」をやっていた。バレリーナを衣装である「TuTu」を中心に撮っている。プリントの感じがオルタナティブプリントのオイルブロムプリントを思わせる。グレートーンが重めの、僕の好きなトーンだった。

新しく出版される写真集「SNOWY」を見せてもらう。雪のボリュームや温度が伝わってくるとてもいい写真集だ。来月には写真展をやるというっことなので楽しみだ。雪は僕も撮っていこうと考えているだけにオリジナルが気になる。

社長から来年のギャラリー冬青での写真展を正式に依頼される。ありがたくお受けする。来年何月かはまだ決まっていないが、今年のモチベーションがこれで維持できる。

できればこれから1年半に一度のペースでやって欲しいと言われた。定期的にやれる場所があるのは本当にありがたい。

四谷三丁目の「トーテムポールギャラリー」で冬青スタッフの福山さんが写真展を開いているので見に行く。福山えみ写真展「月がついてくる」http://tppg.jp/exhibition/tppgexhibition.html

トーテムポールギャラリーは昨年までのロータスルートギャラリーが、メンバーの入れ替えにともない名称が変更になった。公園前の開放感のある場所は以前のままだ。

福山さんの写真を見ていてあることに気付いた。一緒にいったアシFが「扉が半開きになっていたり、シャッターが閉まっていたり、なんだか侵入者の目線ですよね」というのだ。

言われて見れば福山さんの独特の写真のトーンにばかり気を取れれていて何が写っているかちゃんと見ていなかった。そうやって1枚1枚見ていくと「これから犯罪を起こす前の下見写真」とも見える。

漫然と見ているのではなく、意識的に覗きにいっているのだ。ただ散歩しながら撮っているのではない。撮りにいっているのが伺える。撮影場所は関西までにおよんでいる。でも場所性はまったく関係ない。架空の場所になっている。

本人も気が付いているようで「前にも殺人現場の写真のようだと言われたことがあります」と言っていた。目の前の本人と写真のギャップが大きいのだ。

トーテムポールギャラリーのメンバーとして彼女はこれから頻繁に展示を行っていくという。場所があるといういことは写真家にとって大切だと実感する。