2日間かけてプリントしたものをプレス機にかけ完全にフラットにし明るい場所で検品していく。
1枚のプリントにだいたい5枚焼いて1枚のOKプリントを作る。検品の際、残りの4枚は破り捨てる。
よく陶芸家が焼き上がりの作品を叩き壊すシーンをテレビで見るが同じことだ。
なぜ破り捨ててしまうかといえば、OKのものと混じらないようにするためだ。
傷汚れムラなどの瑕疵があるものが世の中に出ては困る。
結局1カットはOKが出せず焼き直しとなった。さすがに今日プリントするのはしんどいので一日かけて写真の整理をすることにした。
印刷所から写真集原稿が戻ってきたのをそのままにしておいたのだ。すべて元の場所に戻す作業を繰り返す。
10月末にパリへ行くための宿を決めた。1週間単位で貸してくれる家具食器付きアパートだ。パリの中心部オペラ座の近くで1泊9千円。駅からも近い。
エアも押さえた、宿も決まった、現地で通訳をしてくれる人も見つかった。後は作品を万全な形で運ぶだけ。パリのギャラリーへ飛び込みで売り込みをかける。