やっぱり米沢ラーメンはおいしい

今、米沢。二日間時間が空いたので、母の様子見に写真集と文庫を手に帰ってきた。近頃は帰ってきたという感覚になってしまった。

スカイプの調子が今ひとつ悪く(これは多分に甥っ子がパソコンにかじりついているため)それとパソコンから聞こえる音が悪く、母には聞きづらいのもあって直接会いにきたのだ。

予想よりもずっと元気だった。なにより笑顔が出ているのが安心できた。写真集を見せると喜んでくれた。アルルの話やパリの展示のことを言うと一層笑顔になった。

以前母校の中学校を訪れた時に、校長先生が僕の写真家としての仕事に深い理解を示してくれて学校を案内し、撮影を許可してくれた。

校長先生の職にありながら自ら画家として活躍していて、パリルーブル美術館主催の公募展でグランプリを獲得している。今年で定年なのだが、本格的画家デビューが今から待ちどうしくてならないようだ。

今回も中学校を訪れ写真集を進呈したところ、「是非我がアトリエへ」と夜に席を設けていただいた。

米沢の酒を飲みながら話は米沢出身のアーティストのこととなり、「米沢出身の写真家で世界的な活動をしているのは細江英公と普後均です」と話と校長先生と普後さんは米沢の中学、高校の同級生だったことがわかった。

また同世代で米沢で活動している山口英夫は、布を使った大型テキスタイルデザインで、ニューヨークメトロポリタン美術館で作品展を行い、作品が買い上げられたと聞いた。米沢にもすごい人がいるもんだなと驚く。

デュサロンの正会員になった校長先生は来年パリに打って出ると張り切っていた。最後は酔っ払って「来年パリで会いましょう」と握手を交わして別れた。

米沢の地でパリの話ができるとは。世界は狭いもんだ。