アルルから帰国

アルルでの刺戟的な日々は休日郎ブログへhttp://iq3.cocolog-nifty.com/

最終日、アルルの町はすっかり閑散としていて昨日までの賑わいが嘘のようだ。ホテルもチェックアウトの人でごったがえしていた。

TGVが出るアビニヨンまではアルルから車で40分ほど。2時の列車に余裕で間に合うよう12時半にホテルを出ることにした。飛行機は夜の10時出発。夕方パリでご飯を食べて、8時に空港に着いていればいい。

一緒に行ったメンバーで、休日郎、M本の2人は別のホテルから直接アビニヨンへ。僕と出口こずえ、M上の3人はアビニヨンへ向かうことになっていた。

僕たちはロビーで、夕方パリに着いたらM本推薦のおいしい中華を食べて帰ろうか、アルルはいいところだったね、なんて今回の旅の余韻を楽しんでいた。

ホテルのマダムにタクシーを頼んでいたのだがタクシーが時間になっても来ない。予定より15分を過ぎたところでマダムにもう一度確認すると「ちょっと待ってね」とタクシー会社に電話してくれた。1本目「おかしいわね。頼んだのに全部出払っているって」。エッ、「大丈夫もう一軒あるから」。マダムが電話をかける。電話を切るとこちらに向かって「今タクシーはアルルに一台もないみたい。何時に出るの?」

「アビニヨンに2時の電車」と言うとマダムは血相をかえて「ユー マスト ゴー アルルステーション!」と叫んだ。

我々3人は大荷物を抱えてアルルの駅に走った。電車が都合よくあるかなんて知らない。でも、もしかして駅にはタクシーがあるかもしれない。駅に着くとすぐに電車が来た。「アビニヨンには止まるのか」と聞いたら「ノン」とつれない答え。

駅前のタクシー乗り場には一組並んでいた。すぐに1台タクシーがやってきた。運転手に「アビニヨンに行きたいから戻ってきてほしい」と言うと「ウィ、ファイブミニッツ」と5本の指を広げてみせた。その時の時間は13時ちょうど。5分で戻ってくれればなんとか間に合うかもしれない。