グループ展の初日、事務所で用をすませるとお昼過ぎに会場に顔を出した。
2階3階の初めて組の緊張感に比べて、5階6階の経験組みはまったりとしている。
写真展というもの、とりわけグループ展は「たくさんの人に見てもらう」というのに加え「自分の写真を自分が1週間ずっと見続ける」ということの意味が大きい。
展示したときの高揚感が薄れ、徐々に冷静になった時にどう感じるか。こればかりは時間が必要になる。
ルデコを出て新宿エルタワーの28階に向かう。『日本カメラ』月例フォトコンテストの作品展が新宿ニコンサロンでやっているのだ。
審査員として1年間ずっと見続けた作品が並んでいる。なんだか懐かしい感じがする。昔撮った自分の写真を見るような思いだ。
実は写真はセレクトが一番重要なのだ。だから極論すればここに並んでいる写真は、もはや僕の写真とも言える。
以前紹介した年度賞1位の村松君の昆虫写真はやっぱり凄い。授賞式で彼に「家に昆虫を飼っているの?」と聞いたら「いいえ、近所の公園です」「ライティングは?」「エッ、自然光ですよ」と言っていた。
写真を見るとにわかに信じがたい。巨大な飼育場所と撮影場所がないと撮れそうな気がしないものばかりだ。
久しぶりに元アシYのブログを見たら、ずっとピンホール記念写真だったのに随分更新されていた。
http://yagitorazo.weblogs.jp/
すっかりプロ野球選手の目線になっちゃって。
キューバを出たらまたヨーロッパに帰ると言っていた。Yを7月のアルルに呼び出そうとひそかに考えている。
ちょっとは写真の刺激をいれとかないとな(笑)