築地仁写真展「垂直状の、(領域)・06」を青山のDAZZLEに行く。http://gallery-dazzle.com/index.shtml
ずっと続いている築地さんのシリーズでタイトルには深い意味が隠されている。
築地さんのプリントを見ては毎回驚くが、近頃はあきれてきた。同考えてもこうはプリントできない。目を近づけて見ると確かに35ミリの情報量だし、そんなにシャープではない。
なのにプリントから20センチ離れるととたんに立体感を持ちクリアに見える。輪郭のエッジが立っているのだ。
何度か築地さんにプリントの話を聞いているのだが一度詳しく体系的に聞いてみたいものだ。
それにしてもプリントから受ける印象はドライだ。乾いている。でもカサカサじゃない。真夏の乾いた地面に打ち水がしてある感じ。
写真の中に情緒はない。対象物に向けられた愛もない。ただただ1枚のプリントのためにすべての情熱がそそがれている。