火鍋ナイト

10人くらいで「火鍋」を食べに行くというのでついていった。場所は赤坂。待ち合わせに「アカサカカメラ」に寄ったらやっぱり時間つぶしをしているのがいた。

M2にエルマーの50ミリがついたものが12万円台ででていた。程度は悪くなくピントもしっかり見える。ということは、しっかり見せてもらったというわけだ。

でももっと心引かれたのはバルナック?Uf。?Vfからスローシャッターを省いた廉価版だが、そのいさぎよさがいい。グレーモデルがいい。

北井さんや清家さんがいいと言っていた、ヘクトールの50ミリも置いてあった。

ひとりで来ていたら自制心をなくすところであった。

近頃火鍋がはやっているらしい。重慶火鍋と蒙古火鍋があって、今回は本場重慶火鍋ということだった。鍋のスープを「辛」「中辛」「大辛」の3セット用意してもらい、「中辛」の席の前に座った。

昨年重慶に行った僕としては「重慶ではねえ、麻辛(マーラー)の味なんだよ」などと講釈を垂れていたのだが、いざ鍋がきたらその唐辛子の量とラー油の膜に言葉少なになってしまった。

山椒の痺れこそ少ないが、とにかく辛い。辛さと熱さに「コホッコホッ、ケホッケホッ」とむせながら食べていた。でもおいしい。羊と豚の肉がいくらでも食べられる。

周りと談笑する余裕などない。ひたすら毛穴から噴出す得体の知れないもをぬぐいながら食べていた。最後には髪の毛が逆立っていたようだ。

「大辛」鍋の前で食べていたものから「渡部さん、辛いものは喉に当てちゃだめなんですよ」と忠告される。辛いもの好きとしては屈辱である。

が、あの鍋を食べて平気なのは人間としてどうかと思うぞ。