会う人ごとに「木村カエラかわいい」と高校生のようなことを言っている。
今回楽しめたのは「柵の外側」で見たせいだと思う。今まで仕事で何度もコンサートを撮影している。「柵の内側」で一番近い位置で見ているのに全然楽しめない。冷静に曲順や照明をチェックしていたりする。
チケットを関係者からもらってタダで見れることもあるけれど。そうすると「関係者席」に座ることになるから、周りは盛り上がっていても、その一角だけ異常にテンションが低くて興ざめしてしまう。これもまた「柵の内側」ということだ。
今回はもらったチケットだったが、柵の外で見たから何も気にしないで楽しめたのだ。
木村カエラもよかったが、後のおじさん達の余裕たっぷりな演奏が気持ちいい。ボーカルが好きに歌ってもなんでも合わせるよ、という懐の深さを感じるのだ。「軽がる」という言葉がぴったりくる。
そういう大人になりたいもんだ。