きぬかつぎ(里芋)焼き油揚げ、牛肉の炒めもの

銀座ニコンサロンへ藤岡亜弥写真展「私は眠らない」を見に行く。前作「さよならを教えて」同様タイトルの言語化に痺れる。

アサヒカメラに掲載されていた実家の祖父母を撮った「柔らかい頭」がベースになっていた。

何かを感じて撮って、何かを感じてセレクトして、それをわざわざ発表する。それは人によって様々なわけで、それが作家性となる。

藤岡亜弥の写真を見ていると、あまりにも自分と違う価値基準に驚いてしまう。その違いは生理的に受け付けないものではなくて、もしかすると自分の裏側にあるのではないかという気がしてしまう。彼女の作品は今後もずっと見続けていきたい。

作家、それも大作家『筒井康隆』の撮影。久々にデジカメだけではなくてハッセルも持って行く。映画「日本以外全部沈没」のプロモーションでの雑誌インタビュー。

スタッフ一同珍しく緊張。大物というのは存在感が強い。1カット目の撮影が終わり2カット目に入ろうとしたら、おもむろに作家は葉巻に火をつけた。

あまりの格好よさに少々焦る。ハッセルに120ミリをつけてどんどん寄っていく。充実の1分間だ。

撮影が終わって引き上げるとぐったり。久々の感覚だった。